【自分で出来る!】1年(12ヶ月)点検その2【メカニックTV】

前回に引き続き1年(12ヶ月)点検をご紹介。

今回は下回りの点検ポイントから始めていきます。(※撮影のため頭部の保護を行っていませんが下回りの作業時には頭部の保護をお勧めします)

 

下回りの点検は大きく分けて5つの項目があり、オイル漏れや取り付け状態を確認します。

メカドルはメガネレンチを数本持った状態で足回りや下回りのボルトの締め付けを確認します。ボルトがしっかり締まっていることと取り付けの緩み等がないことを確かめ、レンチの届かないボルトは叩いて確認していきます。緩んでいると音が微妙に変わってきます。また、エンジンやミッション、デフ周りはオイルが漏れていないかを確認します。

このとき同時にオイル交換をする際はオイルを抜きながら下回りを点検していきます。

 

マフラーは取り付けボルトの緩みや遮熱板の取り付け状態、損傷等を確認。マフラーを見ながらリヤ側に移動し、取付状態の点検を全体に行っていきます。ドライブシャフトやプロペラシャフトのブーツや取付の状態も同時に確認します。いろいろな作業と点検を平行して進め、手際よく終わらせるのもメカニックの技術です。

取り外したタイヤと同じようにスペアタイヤの空気圧や状態もチェック。スタビなどのように直接部品を揺すって取付状態を確認する部分もあります。

 

ペダル回りやサイドブレーキなど室内の点検は日常点検と同じ内容です。

 

『12ヶ月点検』はあくまで現状の確認で、即座に完調に修理をする必要はありません。この点検で通る・通らないというのが無い点が車検と大きく異なってきます。プロは現状と車の使い方を考慮し、メンテナンスの必要性を判断してもらえることがこの12ヶ月点検の利点でもあります。そこを踏まえた上で1年後の車検まで安全に運行出来るかを予測します。

 

少々お金がかかってしまっても12ヶ月点検と車検を1年ごとに行えば故障で渋滞を引き起こすなどの心配も減り、車を安全に運行することが出来ます。

丸い『点検整備済み』ステッカーはプロによる12ヶ月点検を行った証です。そういった印があると同乗者にも安心感を与えるので是非プロによる12ヶ月点検を活用して頂きたいです!