【ミニメカニックTV】第42話「マフラーって?」

整備士資格試験の暗記ポイント「マフラー(排気装置)」について学んでいきましょう。

 

マフラーというのは車の一番後ろにひょっこり顔を出している金属のパイプの部分です。みなさんご存知の通りここから排気ガスが排出されます。実はこのマフラーの役割はエンジンから排出される高温・高圧の排気ガスの温度と圧力を下げて排気騒音を低下させる役割を持ちます。つまりマフラーは消音(サイレンサー)の役割を担っています。

何故排気ガスを排出する時にサイレンサーが必要かというと、エンジン内のシリンダーで仕事を終えた燃焼ガスは高温・高圧であり、そのまま大気に解放されると急激に膨張して大きな音を発します。気圧差で爆発するイメージです。排気ガスはマフラー内部で段階的に膨張させたり繰り返して圧力波を干渉させるなどの方法で圧力と温度を下げて騒音が抑えられ排出されます。

 

ちなみにフロントエンジン車であれば車の長さの4分の3程度の長さがあります(※エキゾーストパイプ等も含む)。しかしエンジンから排気ガスを拾うので妥当な長さと言えるでしょう。