【ミニメカニックTV】第41話「かりんの為になる整備士試験講座‐フライホイールおよびリングギヤ‐」

整備士資格試験の暗記ポイント「フライホイールおよびリングギヤ」について学んでいきましょう。

 

まずはフライホイールからご説明していきます。

フライホイールというのはクランクシャフトの後端部に取り付いている大きい円盤のこと。素材は鋳鉄(ちゅうてつ)製。そもそもエンジンは爆発によってピストンを動かしクランクシャフトを介し回転力に変換してタイヤを動かしています。しかしこのエンジンが起こす爆発は瞬間的な動作なので実はピストンの動きはバラバラになっています。つまり一瞬加速したり一瞬遅くなったりしてしまうので、そのままだとタイヤの回転にムラが出来てしまい走行はガタガタになってしまいます。そこでフライホイールが活躍します。フライホイールはある程度の大きさに最適化された重さにより慣性の法則が発生しています。慣性の法則によって回転力を維持する力が生まれるので爆発のバラバラのエネルギーを平均化します。つまりフライホイールのおかげで回転のムラが無くなり動力が平均かされ、安定した回転を出力することが出来ます。

 

続いてリングギヤについてのご説明です。

リングギヤはフライホイールの周りのギザギザのことを指します。このリングギヤはエンジンを一番最初に動かす為に必要な部品となります。車に乗りエンジンをかける際、スターターモーターがリングギヤの歯車に噛み合ってクランクシャフトを回し始めます。それに合わせエンジンが回り始め、動き始めます。つまりエンジンを動かす為の最初の回転のきっかけづくりにリングギヤが役立っています。このリングギヤの素材は炭素鋼製です。フライホイールとは違うので覚えておきましょう!