第31話「かりんの為になる整備士試験講座 ピストンリング:テーパフェース型 」
整備士資格試験の暗記ポイント、ピストンリング:テーパフェース型について勉強します。今回も図を見ながらテーパフェース型について解説します。図は断面図です。シリンダーとの接着面の側面がテーパ状になっています。斜めカットです。上から見るとわかりますが、シリンダーの壁と線接触となっています。テーパフェース型の特徴として、形状からイメージできるように、オイルをかき落とす性能に優れています。シリンダーとの接地面上部が空いているので、ピストンが上から下に行くときはオイルを通過させやすいです。つまり、ピストンが上昇する際はシリンダー内のオイルをかき上げない為、無駄にオイルをピストンの上部に持ち上げないようにしています。結果、オイル上がりを防止します。逆に下降する際にはオイルをかき落として適度な油膜を保つ作用をしています。また、テーパフェース型は気密性にも優れているので、燃焼行程で発生したガスを下に漏らしません。このテーパフェース型は一般的にセカンド・リングによく使用されます。