【ミニメカニックTV】第24話「かりんのためになる働く車解説-救急車-」

第24話「かりんのためになる働く車解説-救急車-」

救急車は、救急救命士が救急現場から医療機関に搬送するまでに、救命処置を行える高度な救急資器材を装備しています。救急車には構造要件があります。

①車室には、傷病者搬送のための専用寝台または担架及びその担架を固定する設備を有すること

②車室には、傷病者の応急手当に必要な資器材を収納できる構造を有すること

③寝台または担架は、傷病者を十分収容できる面積を有すること

④保安基準第49条の規定に適合する警光灯及びサイレンを有すること

救急車は個人所有も可能です。国や市町村が行っている官公庁オークションにて落札すれば個人使用は可能です。ただし引き渡しや、サイレンを取り外すなどの車両使用時条件があります。救急車に積まれている器材としてはバイタルサインなどを測定するために使用する観察用資器材、人工呼吸器、電気ショックを与える医療器具の自動式体外除細動器など大小含めて数多くの医療器材が揃えてあります。現在の救急車の課題として、傷病者をどの病院に搬送するかがよく取り上げられます。最近では医療系ITベンチャーが各病院の病床状況、対応可能状況のデータベースを作って、救急車のルート案内を割り出すアプリを作ったりと、様々な試みがあります。日本の119番通報で出動する消防の救急車は、傷病者の人種、年齢、国籍、納税の有無を問わず無料で利用することができます。ただしタクシー代わりに救急車を呼んではいけません。