【整備士向け】リフトアップのやり方【メカニックTV】

リフトアップのやり方を解説

メカニックTVの撮影ガレージにリフトが装備されました。パンタグラフ式リフトを設置したのでその使い方や注意点を説明します。リフトのある工場で働く新人整備士やDIY初心者に向けた内容になっています。

1.左右に偏らないように車を入れます。慣れていないとこれも難しいです。

2.車体の保護、障害物の回避のため、リフト上にクッションを入れます。この時クッションを入れるのはサイドシルにあるジャッキポイントの部分です。ジャッキポイントは強度が高い部分です。それ以外の場所だと車体が凹むこともあるので注意しましょう。サイドシル付近にスペアタイヤがある場合、それよりも高さのあるクッションが必要です。クッション中央にサイドシルが当たるよう少しリフトを持ちあげて調整します。

3.クッションに負荷がかかった状態で位置が適正か、ぐらつかないかを再度確認します。スペアタイヤやサイドステップと接触していないかの最終確認も行います。

4.タイヤが完全に浮いたら車体を揺すって安全性をチェックします。

5.作業に適切な高さまで上げていきます。屋根との接触に注意してください。リフトが上下している操作中は車の下に入らないよう注意してください。

6.リフトには落下防止のロック装置があります。必ずロックがかかった状態で使用します。ロック装置の位置や形状は様々です。しっかり確認して落下防止に努めましょう。リフト操作時は周囲の様子にも注意しましょう。人がいるなら声かけして注意を促します。

取り扱いの間違いや地震などで落下が起きる可能性もあります。リフトから長時間離れる場合には可能な限りリフトを低くしておくのが理想です。リフト事故の原因の半数は取り扱い不良です。(社団法人 日本自動車機械工具協会データより)正しい使い方で安全に作業しましょう!