【ミニメカニックTV】第20話「馬力ってなに?」

第20話「馬力ってなに?」

自動車の性能でよく見る「馬力」は馬一匹に相当する力と学校で学習したかと思います。かりんちゃんもそのように習いましたが馬力という不明瞭な数値をなんで使っているのか疑問のようです。

馬力というのは由来が馬一匹分の力という事であり、本来の意味は別にあります。馬力とは工率の単位です。工率とは単位時間内に対するエネルギーを表す物理量です。ある重さの物体をどれだけの”時間”でどれだけの”距離”を動かしたかを測る単位です。馬力の定義はヤード・ポンド法に基づくHP(英馬力)、メートル法に基づくPS(仏馬力)などがあります。日本ではPS(仏馬力)が使われています。PSにおける1馬力は約75㎏の物体を1秒間に1m動かす力です。ワット数では735.5ワットになります。馬力の高い自動車のメリットは加速が速く急な坂道の運転が楽などです。自動車の馬力は50~300馬力程度です。人間が出せる瞬間的な馬力は平均0.5馬力、持続して発揮できる馬力が0.1馬力といわれています。世界最速の市販自動車ブガッティ・ヴェイロンの馬力は1200馬力です。