【カーライフハック】ヘッドライト磨き【メカニックTV】

ヘッドライト磨きを解説

動画に登場するサンプル車両のヘッドライトは13年の経年劣化で黄ばみ曇っています。紫外線などの影響でコーティング層が劣化し、年数が経過するとこのような黄ばみや曇りが発生します。ヘッドライトの表面が劣化するとヘッドライトの光量が落ちて車検に通らない可能性もあります。表面を磨いてクリアさを取り戻す方法はリフレッシュに大きな効果を発揮します。劣化具合によって作業内容は変わります。今回は比較的念入りな作業内容です。また、今回は電動工具を使わずに手作業で仕上げる趣旨で作業をします。

1.マスキングテープを使ってヘッドライト周辺のボディーを保護します。一緒に磨くと傷がつく事があるので養生しましょう。

2.作業にあたって耐水サンドペーパーとコンパウンドを用意します。耐水でないペーパーもありますが、耐水であれば水をかけながら使えるので目詰まりしにくく平坦を出しやすいです。800番で削り始めるとすぐに黄ばみがかった削り粉が出てきます。手で研磨するとムラができやすいですが当て板を使うと均一に力がかけられます。目詰まりしないように水をかけながら全体の表面を削っていきます。削りつづけると表面が白く曇りますが作業を進めるとクリアになるので心配ありません。

3.800番に続いて1000番で研磨します。番手は段階ごとに2倍程度にするのが一般的です。

4.1000番の次は2000番で研磨します。番手を上げると表面は滑らかになっていきます。2000番までの作業が完了した段階でまだガラスは曇っています。

5.コンパウンドで磨き上げていきます。表面のキズを消し、クリアにしていきます。ウエスにコンパウンドを取り、軽く力をかけながら念入りに磨きます。

6.続いて7500番相当のコンパウンドを使用します。一気に番手を上げた分仕上がりもぐんとクリアになりました。

7.最後の仕上げは9800番です。メカドルは腕が疲れてしまいポリッシャーを使用しました。

8.磨き作業が終了したら、ヘッドライトの表面にコーティング剤を塗布して保護をします。

全てで約1時間半の作業です。黄ばみが無くなり新品のようにクリアになります。

<番外編>

スタッフが購入したケミカル、横浜油脂工業製ヘッドライトコーティングシステムHD-1(4200円でアマゾンで購入)でも試してみました!洗浄剤とコーティングのセットでまずは洗浄剤をライトに塗布します。強力な洗浄成分が黄ばみにすぐ作用し塗ったすぐ後からウエスに黄ばみが移りました。20~30秒ほど置いたのち、ふき取り、その後濡れたタオルで拭きます。ヘッドライトが綺麗になったら仕上げに付属のコーティング剤を塗ります。結果、黄ばみと軽度な曇りはクリーナーで消えましたが、重度の曇りを消す効果は磨き作業の方が時間がかかっても効果的です。