【整備士向け】ロータリーエンジンのプラグ交換【メカニックTV】

ロータリーエンジンのプラグ交換を解説

FD3S型RX-7のプラグ交換の解説です。直列エンジンのプラグ交換は以前紹介済みですが、水平対向エンジンとロータリーエンジンはプラグ交換が特殊なエンジンの筆頭で、今回はロータリーエンジンになります。

直列エンジンならボンネットを開けばイグニッシュコイルが見えますが、ロータリーエンジンでは助手席側のエンジン側面に装着されています。イグニッションコイルは別体でプラグコードがプラグにつながっています。ロータリーエンジンのプラグ交換には専用のプラグレンチは必要ありません。ただ、六角部は21㎜と大きいホイールナット用ソケットなどが必要です。ロータリーエンジンの交換は上からでも下からでも可能です。今回はDIYユーザーの参考になるよう上から解説します。

1.まずはプラグコードを引っ張ってプラグから抜いて外します。

2.作業スペースはありますが広くはないので、ヘッドの小さなラチェット使用をおすすめします。ロータリーエンジン用のプラグは特殊な先端形状が採用されています。1枚のハウジングにリーディングとトレーディングの2本のプラグを装着しているので、それぞれに専用の特性を持たせた製品の場合、装着位置を間違えないように注意しましょう。ネジ山がナメて破損しないように、最初はプラグを手で締めこんでいきます。

3.手で絞めてガスケットが着座したら規定の回転角度で締め付けます。規定の締め付け角度は製品パッケージやメーカーのウェブサイトで確認できます。メカドルは締めすぎに注意するようにしています。

4.プラグを装着したらプラグコードを戻します。この時位置が入れ替わらないよう要注意です。エンジン不調の原因になります。4本一気に作業するのではなく、1本ずつ作業すると間違いは起こりにくいです。

前回同様、プラグ交換のポイントはプラグを無理に緩めない・締めない、コードの位置を間違えない、です!