【ミニメカニックTV】第10話「FF!各駆動形式の特徴」

第10話「FF!各駆動形式の特徴」

前回紹介した駆動形式のそれぞれの特徴を解説します。

・フロントエンジン・フロントドライブ(FF)…FRと違いプロペラシャフトが不要。部品が少なくなる分製造コストを抑えられる。また、社内のスペースを広くとれる。ただし前方に負担がかかりすぎる為、スポーツカーなどには不向き。

・フロントエンジン・リアドライブ(FR)…プロペラシャフトがある。フロントタイヤは舵取り、リアタイヤは駆動と役割分担がはっきりしてるため高い馬力にも対応できる。運転の楽しさが味わえる駆動形式と言われることもある。ドリフトがしやすい形式。

・フォー・ホイール・ドライブ(4WD)…パートタイム4WDとフルタイム4WDに大きく分かれる。パートタイム4WDは通常2輪駆動走行だが、駆動していないタイヤが滑った時・滑りそうな時に4WDに切り替える方式。フルタイム4WDは常に前・後輪を直結して4つのタイヤに駆動力がかかっている方式。4WDは安定感があるが、その分重量があり、燃費が悪い。

・ミッドシップエンジン・リアドライブ(MR)…FR同様フロントタイヤは舵取り、リアタイヤは駆動と役割分担がはっきりしてるため高い馬力にも対応できる。FRとの違いは重量配分に優れている点。車体の中心付近に重いエンジンがあるので、回頭性が高く運動性能が高い。その分車内が狭くなる。

・リアエンジン・リアドライブ(RR)…MRやFR同様フロントタイヤは舵取り、リアタイヤは駆動と役割分担がはっきりしてるため高い馬力にも対応できる。エンジンなどの車の主要部分を車体の後ろに置けるので車内空間を広く取る事ができる。ほぼバスでしか使われないイメージだが、ポルシェ911でも採用されている。