【整備士向け】「一年点検と車検の違いって?」【メカニックTV】

一年点検と車検の違いがテーマ

通常新車で購入すると1年点検が2回あり、3年目に最初の車検となります。車検は自動車点検登録制度の略称で、初回の有効期間が3年、以降は2年となり有効期間が終わる前に車検を通す必要があります。1年点検は正式には定期点検整備と呼び、自動車の故障を未然に防ぐ、いわば健康診断のようなものです。車検の方が検査項目が多く56項目、1年点検は26項目です。主に室内、エンジンルーム、下廻り、足廻り外廻りを点検します。車検の場合は検査員が検査を行います。例えばライトの光軸調整は1年点検では行わず、車検のみとなります。車検の項目では光量が低いと検査が通りません。光軸調整は上下だけではなく左右も行います。また、ブレーキの効きやスピードメーターの正確性も車検のみで行います。

1年点検は道路運送車両法第48条で必ず点検するように記載されていますが、特に罰則はありません。ですが故障を早期発見できる可能性が高くなるので、1年点検は行いましょう。車検は道路交通法で行わない場合の罰則が定められています。車検切れの車を公道で走らせた場合、30日間の免許停止、6ヵ月以下の懲役、30万円の罰金、違反点数6点となります。

基本工賃は車検が1年点検の倍程度です。車検はそこに税金の支払いなどが重なってくるのでより金額が高く感じやすいです。

1年点検の方が項目は少ないですが、検査が雑というわけではないので、1年点検もしっかり行いましょう。