【整備士向け】「メカニックの給料の上げ方とは?」【メカニックTV】

メカニックの給料の上げ方がテーマ。

整備士も年々給料は上がっていきますが、それ以外に昇給方法はあるのでしょうか?大手であれば社内資格をはじめ資格を取っていかないと給料は上がりにくくなります。資格手当もあるので、資格を取って最高位に上がるのが一番早い方法です。メカドルが所属していたディーラーではフロントの資格と整備士の資格が分かれており、メカドルはフロントの資格を取るとフロントに転属させられるかと思っていたそうですが、取った方が給与は上がりやすいです。

レソリューションの古海さんは自動車検査員の資格を取って給与を上げました。自動車検査員は整備士とは違い「検査」をするのが仕事です。取得には「自動車検査員教習の受講資格を満たすこと/自動車検査員教習を受講すること/自動車検査員教習の修了試験に合格すること」の3つが条件となります。完成検査(テスターや計測機器を使い、車検の保安基準に適しているかをチェック)等の実施、その結果による指示事項の伝達、保安基準に適合している証明に関する書類作成業務や、点検整備の際や自動車が故障した際などの分解整備業務などがあります。その他、検査に関する業務の指導と監督業務、検査に関する書類作成と整理・保管業務、検査設備(検査場や検査機器)の管理と改善業務、法令や通達等の情報把握や事故防止に関する把握と徹底も行います。検査員を欲しがる会社は多く、検査員の資格を持っていると再就職にも有利と言われています。また、この資格は「業務独占資格」にあたり、本来は国が行うべき検査を代行する業務なので、法令によりみなし公務員(※)の待遇を受けます。

メカドルがディーラー所属時代にあった「台数奨励」のように、車検を1ヵ月にとった台数で手当てがもらえることもあります。これは整備工場によって変わってくるので台数奨励ではなく、効率の良さを見る工場もあります。台数奨励はオイル交換だけでも1台で数えるので、簡単な作業の多い新人の方が奨励金を貰える事もあります。入社前に会社の規定を確認しましょう。また、企業がどのような形で昇給をさせているのか上司などに確認して見極めるのも良いです。

地道に整備の勉強・資格取得の勉強を積み重ね、時には第三者の協力も得ながら昇給につなげていきましょう!

 

※みなし公務員…実際には公務員ではないが、仕事内容が公務に準ずる公共・公益性のあるものや、公務員の職務を代わりに行う職種が該当します。例えば、お客様等から金銭等を受け取り、不正な検査業務(保安基準に適していない車、違法改造などの検査)の検査結果を偽る行為(収賄罪)など、刑法の適応が公務員と同等になります。