KTCさんの久御山工場見学シリーズ その5 表面処理工程と品質検査を見学します!【メカニックTV】

引き続きKTCさんの久御山工場見学シリーズ!

今回は『表面処理工程と品質検査』を見学します!

前回までで『機械加工』と『熱処理』までを見学したので、残すは『表面処理』と『品質検査』です。

まずは『バレル工程』、熱処理工程を経た工具は酸化皮膜によって青っぽく変色しているので、そのままだとキレイなメッキが乗りません。
なので、バレル研磨用の石と研磨剤を入れた振動する機械を使い、石と工具を擦れあわせて、表面が滑らかにし工具の下地づくりを行います。
大きい石の荒仕上げと、小さい石の仕上げによって、前工程の研磨目やバリ、表面の酸化皮膜が取り除かれます。

工具の丸い部分も石で研磨していることにメカドルはかなり驚いていました。

続いては表面を金属膜で覆う『めっき』工程、バレル研磨後には3層のめっきを実施して、耐腐食性や、耐摩耗性を高めています。

最初に『電解脱脂』で品質の油分を取り、水洗後に『酸電解』『水洗』『陰極電解』『陽極電解』と行い、素地をキレイにしています。
下処理は品質を左右する大事な工程なので、念入りに行われていました。

完成した製品は、目視や試験機を使い品質検査が行われます。
素人目では気づかないような小さな打痕にも気づくプロの仕事が垣間見えました。

このような多くの手順と、精密な検査を経てKTCの工具が作られていることが分かりました。