「整備士試験対策!プラスチ・ゲージとは? 」【ミニメカニックTV】第114話

整備士資格試験暗記ポイント『プラスチ・ゲージ』について学びます!

 

 

プラスチ・ゲージとは、カムシャフトやクランクシャフトなどの軸と軸受の間に発生する隙間を測定する道具となります。

簡単に言うと、他の測定機械が入らない非常に小さな隙間を測定してくれるものです。なんと0.01ミリ単位の隙間に対応できる優れもの!

ちなみに、プラスチ・ゲージはプラスチゲージ社の商品です。他にも隙間を測る道具として、シクネス・ゲージと呼ばれるものも存在します。合わせて覚えておくといいでしょう。

 

◎プラスチ・ゲージ

小さな隙間を測定してくれる道具であると説明しましたが、そもそも何故隙間の測定が必要なのでしょうか。

例えば、クランクシャフトの場合、余計な隙間が空いてしまうとクランクシャフトが円滑に回転できなくなってしまいます。その為、クランクシャフトが円滑に回転できる最低限の隙間を確保しつつ、かつ、クランクシャフトがガタつかない条件を満たしているかを測定しています。

隙間が必要以上に空いている場合には、クランクシャフトが焼き付く可能性があります。なのでプラスチ・ゲージで細かく測定する必要があります。

 

なお、クランクシャフトの詳しい説明については、以前勉強した動画をぜひ参考にしてください!

 

では、プラスチゲージが実際どのように隙間を測っているのか見てみましょう。

例として取り扱う隙間は、クランクシャフトの回転軸の部分であるメインジャーナルと、エンジン側の軸であるクランク・ジャーナルのものとします。

まず、ジャーナルの幅に合わせてプラスチ・ゲージをカットします。次に、ジャーナルのオイル穴を避けて、カットしたプラスチ・ゲージを乗せます。そして規定のトルクでメタルを締め付け、最後にもう一度ばらします。そうすると乗せていたプラスチ・ゲージが潰れて広がっているはずです。最後に、その広がりを目盛りで確認します。

目盛りの数値が適当であれば問題なし。不適当であれば、修理が必要とわかります。

 

◎プラスチ・ゲージで測定できる場所

*メインジャーナルとクランクジャーナルの隙間

*コンロッドベアリングとクランクピンなどの隙間 など…

 

 

<ポイント>

*小さな隙間を測定してくれる道具である

*測定することで部品の破損を防げる