「整備士試験対策!シリンダ・ライナ(乾式)」【ミニメカニックTV】第111話

整備士資格試験の暗記ポイント『シリンダ・ライナ(乾式)』について学んでいきます!

 

シリンダ・ライナ(乾式)とは、エンジンを構成する部品のひとつであるシリンダを構成するため、エンジンブロックにはめ込まれる円筒を指します。

国によっては、シリンダスリーブとも呼ばれているそうです。

その材質は、なんと炭素鋼製!

 

そんなシリンダ・ライナ(乾式)の機能を3つご紹介します。

①摺動面形成

ピストンとの気密性を保ちつつ、シリンダーを滑らかに往復します。

②伝熱

ピストン、ピストンリングの外周面が直接冷却水に触れないようになっています。

つまりシリンダ・ライナ(乾式)は燃焼熱をピストン、ピストンリングを介して受けることができ、外周面が直接冷却水に触れないようになっている…ということです。

③機密保持

圧縮気体、燃焼ガス圧が外部へ漏れるのを防ぎます。摩耗のせいで部品が削れ、燃焼時にガスが漏れてしまうと大変です。

 

このように、シリンダ・ライナ(乾式)は優れものです!

ちなみに、こういった優れた機能を発揮するために、シリンダ・ライナ(乾式)には以下の条件が求められています。

◎シリンダ・ライナに求められる条件

①シリンダ内で発生する高圧・高温によって変形しにくい

②摩耗しない、つまりピストンリングを摩耗させない

③潤滑油消費が少ない

なかなかにハードルが高いです…

 

 

<シリンダ・ライナ(乾式)のポイント>

*エンジンブロックにはめ込まれる円筒

*材質は炭素鋼製である

*摺動面形成、伝熱性、機密保持の機能に優れている