「整備士試験対策!渦流室式とは?」【ミニメカニックTV】第110話

整備士資格試験の暗記ポイント『渦流室式』について学んでいきます!

 

◎渦流室式

*シリンダーヘッドに設けられた副燃焼室内に、燃料の噴射を行う形式

*ジーゼル・エンジンで採用されています

 

シリンダ・ヘッドとピストンの間、そこにある主燃料室とは別にシリンダ・ヘッドに球状の渦流室がある構造になっています。

 

わかりやすく図を見ながら、具体的な動きについて学んでみましょう。

①運転開始後、圧縮によって熱せられた空気が副燃焼室に入り込みます。

②渦流室にて、圧縮行程で空気の渦流を強制的に発生させます。

③そこへ噴射弁から燃料を噴射し、燃料の大部分を燃焼します。

④最後に残りの燃料が噴孔を通り、主燃焼室で燃焼します。

 

 

◎渦流室式のメリット

*燃焼をある程度制御できる

*ジーゼル・ノックと呼ばれる騒音が少なく、高回転化にも適している

 

◎渦流室式のデメリット

*熱損失が大きい

*燃費の点で直接噴射式には劣るので、直接噴射式が主流となってきていること

ジーゼル・エンジンには渦流室式以外に、前回勉強した直接噴射式もあります。

 

 

<渦流室式のポイント>

シリンダーヘッドに設けられた副燃焼室内に、燃料の噴射を行う形式

*メリット

①燃焼をある程度制御できる

②ジーゼル・ノックと呼ばれる騒音が少なく、高回転化にも適す

*デメリット

①熱損失が大きい

②燃費の点では直接噴射式に劣る