整備士資格試験の暗記ポイント『直接噴射式』について学んでいきます!
直接噴射式とは、燃焼室形式のひとつです。
ジーゼル・エンジンではよく採用されている形式になっています。
◎構造
シリンダ・ヘッドとピストンの間に形成された燃焼室を見てみましょう。
まず空気を圧縮、それにより空気は高温・高圧になります。そこにインジェクション・ノズルから燃料を噴射します。
このように簡単な構造になっています。複雑な動きが必要ない分、耐久性に優れており、熱効率が高く、冷却損失が少ない、というのが特徴です。
出力が大きく、始動性に優れています。
しかしその反面、燃焼圧縮が高いため、運転中の騒音や振動が大きくなる傾向があるので要注意です!
中型から大型エンジンに多く用いられていることも、合わせて覚えておきましょう。
今回勉強した直接噴射式の他に、副室式と呼ばれる燃焼形式もあります。
副室式は副燃料室に燃料を噴射し、主燃料室に燃料が広がる構造となります。
◎直接噴射式との違い
*直接噴射式と比べ、耐久性や燃費、出力等は劣る
*直接噴射式と比べ、窒素酸化物等の排出量は少ない
こちらは軽・中量車に多く用いられていると一緒に覚えておきましょう。
<ポイント>
*燃焼室形式のこと
*ジーゼル・エンジンでは主な形式
*出力が大きく、始動性に優れている一方、騒音、振動が大きくなる傾向もある