【整備士向け】ストラット式サスペンションの脱着・分解 その2【メカニックTV】

今回はサスペンションの作業の続きで、メカドル的には好きな作業だそう!

今回はサスペンション本体の分解をします!

 

ダンパーからスプリングを外す時には、スプリングコンプレッサーを使用します。スプリングコンプレッサーを使って、スプリングをさらに縮めて作業を行います。

今回はアストロプロダクツ製を使用。ツメの数や形状は安心感が高い作りです。

2本のコンプレッサーを反対側に設置します。噛ませるバネの巻数を同じようにすると安心です。コンプレッサーを伸縮させるボトルは、決まりは無いので作業がやりやすい方向に向ければOK。メカドルはダンパーのナット方向に置き、作業効率を高めることが多いようです。

ツメがかかったことを確認できるまでは、手でボルトを回した方がベターです。

コンプレッサーを縮める時は向きに注意!外れた時のことを考慮し、横(自分と車がない方向)に向けて作業しましょう。

 

片側を一気に縮めるのではなく、少しずつ均等に縮めていきます。

スプリングが緩んでフリーになったら、アッパーマウントのナットを縮めて外します。

ローダウンスプリングは純正よりも短く、コンプレッサーが不要な場合もあります。

 

組み付けは外した時の逆の手順で行います。

サスペンションの組み付け時は、フェンダーにぶつけないよう注意しましょう。サスペンションを位置に合わせて、アッパーマウントのボルトを仮止めします。

ダンパーとナックルを繋ぐボルトは、前進時に抜けにくい向きにするのが一般的です。向きを忘れ、反対側も抜いてしまって向きを確認できない場合は、この向きで入れておくといいでしょう。

ボルトとナット、どちらにもアクセスできる場合、トルクレンチをかけるべきなのはナット側です!ボルトだと貫通している箇所の抵抗があり、ナットだと純粋にネジにかかるトルクが測れます。

サスペンションの脱着でアライメントがずれるので、脱着後には調整作業が必要です。

 

 

作業の難易度は高くはありませんが、怪我もつきものです。

ポイントを押さえ、安全な作業を行ってください!