「トラックに灯油や重油を入れて走るとどうなるの?」【ミニメカニックTV】第103話

今日のテーマ『トラックに灯油や重油を入れて走るとどうなる』

 

トラックは大きな車体に、大量の荷物を運べる機能性を持ち、物流界のスーパースターです!つまり、我々が暮らしていく中で欠かせない存在です。

そんなトラックが給油の際、入れる燃料は軽油が使用されます。(※ガソリンを使用しているトラックもあります)そこにうっかり灯油や重油を入れてしまった場合は故障します。

なぜ故障するかというと、簡単な話、軽油と灯油、そして重油はそれぞれ性質が異なるからです。例えば軽油は、軽油そのものが潤滑油の役目を果たしています。一方灯油には、潤滑する成分が含まれていません。

それぞれ似て非なるものなので、間違って使用すると当然壊れてしまいます。

 

本来軽油を入れるべきトラックに、例えば灯油を入れてしまうと、燃料ポンプなどが焼き付くので壊れてしまいます。先ほど述べたように、本来給油すべき軽油は、軽油そのものが潤滑油の役割を果たしています。しかし灯油は異なります。

 

重油は燃焼させると黒煙が出る、つまり二酸化炭素の排出量が増えたり、炭素がエンジン内に溜まったりします。その結果、軽油を入れるべきトラックに重油を入れると、エンジンが壊れてしまう可能性があります。なのでトラックと言わず、車はそれぞれに合った燃料を給油しなければいけません。

 

軽油より灯油が安い理由で、トラックに灯油を入れるのはやめましょう。それが脱税とみなされ、逮捕されたケースがあります。軽油取引脱税違反で取り締まられることも。

正しく給油をしていれば何の問題もありません。

しかし例外として、寒冷地では軽油が凍結してしまうことがあるので、トラック用の燃料として少量の添加が許可されていることもあります。ぜひ覚えておきましょう!