【整備士向け】ストラット式サスペンションの脱着・分解 その1【メカニックTV】

今回は整備経験が少なくても行う、足回りの基本的な作業をご紹介!サスペンションの交換(脱着・分解)をやっていきます!

ダンパーとスプリングが一体式のサスを車両から外し、スプリングを取り外します。修理でもカスタムでも脱着の機会が多いサスペンションの脱着方法を解説します。比較的足回りは壊れやすい部分で、整備士1年目でもやることが多い作業でしょう。

 

ダンパーシャフトの上部には6角の穴があり、共回りを防ぐ為に6角レンチを差し込みます。板ラチェやメガネレンチでボルトを回し、6角レンチを穴に差し込んで共回りを防ぎます。

ここは錆びやすい部分でもあり、6角が入らない時は穴をワイヤーブラシなどで磨くといいでしょう。6角レンチの差し込みが甘く、穴がナメると脱着が困難になり、ダンパー交換も必要に。

ナットを外すとダンパーが脱着する場合もあるので、まずは緩めるだけに留めるのがベターです。

 

あとはクルマをリフトなどで持ち上げ、ダンパーに付いているものを外していきます。

E12ノートの場合は、ブレーキホースとスタビリングをダンパーから切り離します。(※ジャッキアップで片輪だけ上げていると、スタビが効いて外しにくいので要注意)

ダンパーとナックルを繋ぐボルトを緩めます。

ストラットサスペンションを外す時には、小さなサイズのバールが大活躍します!トルクがかかって抜きにくい下(2本目)のボルトは、バールでテンションをかけると抜きやすいです。

ダンパーのブラケットとナックルを外せば、上部のナットで止まっているだけになります。

ドライブシャフトブーツやブレーキホースに注意をしながらダンパー本体を引き抜きます。

 

サスペンションの取り外し作業はこれで完了。あとは次の作業に応じて、分解などを行います。

ダンパーを外した後のナックルは、各部に負担がかかるようなら紐などで吊るします。

 

ダンパーとスプリングを切り離す作業や、サスペンションを戻す作業は来週公開予定!