今日のテーマ『車の冷暖房の機能について教えて!』
カーエアコンはシステム内で液体を循環させて動いています。液体の性質である『蒸発する時に熱を奪う』ことを利用すれば、カーエアコン内で気化と液化を繰り返し、冷気を生み出せます。
気化と液化は以下のように繰り返されます。
冷媒がコンプレッサーで圧縮し、高温高圧の半液化の状態でコンデンサーに入ります。そこで冷媒は冷却され、さらに液化が進みレシーバへ送られます。そして、その液冷媒がエキスパンションバルブからエバポレーター内部へ噴射され、一気に気化します。気化した冷媒はエバポレーター周りの熱を奪い、ファンの風を通過させ、室内を冷やします。
気化の際に熱を奪うのは、アルコールを肌に付けるとひんやり感じるのと同じです。
暖房の場合は仕組みが異なり、暖房の場合はエンジンの熱を利用しています。
冬場は暖房の効きが悪いということがありますが、これはエンジンそのものが温まっていない為です。
◎冷房…カーエアコンのシステムで冷媒の気化と液化を繰り返し、冷気を生み出す
◎暖房…エンジンの熱を利用する
カーエアコンの冷房と暖房はそれぞれ違う仕組みで動いていると覚えておくといいでしょう。
ちなみに電気自動車はガソリン車とは違って、暖房を使うと走行距離が減ってしまうので注意が必要です!暖房をよく使う冬場は特に要注意です。
<豆知識>
ACスイッチとはエアコンを使ったり、除湿する時に押すスイッチのことです。
冷房時に使うコンプレッサーを動かす為のもので、エンジンの熱を使っている暖房を使う時はコンプレッサーを動かす必要がないのでオンにしなくて大丈夫です。ただし、オンにすると除湿効果があるので、窓の曇りを取ってくれたり便利なシーンがあるでしょう。