またもやスタッフからの作業以来で…今回ご紹介するのは手軽に出来るパワステフルードの交換方法です!
交換時期の指定はないことが多く、部品を交換する時に行うのが一般的です。更に近年はEPS (電動パワステ)が普及し、パワステフルードがない車両も多いです。
スタッフ車両のE61は油圧式のパワステで、エンジンルームにフルードのタンクがあります。
フルードが減っていたら漏れが疑われます。ポンプ破損などに繋がるため修理が必要です。
今回紹介する方法はオイルのみの交換でジャッキアップ不要な為、DIYでも取り組めるフルード交換の作業です。
リザードタンクからフルードを抜くためにスポイトや注射器のようなポンプを使います。新品のフルードは透き通っていますが、劣化したフルードには濁りがあります。
タンクからフルードを抜けるだけ抜きます。タンク内の容量はそこまで多くはありません。
しかしパワステフルードはギヤボックスやそこまでの経路にも入っています。なのでタンク内を新しいフルードに交換後、パワステを作動させて循環させていきます。ギヤボックス部分からなら全量を抜けますが、適切なエア抜きを行わないと破損の危険性も。
タンク内を見ながらフルードを入れます。この段階では多少多くてもOKです。
この方法はエアが噛みにくいのがメリット。手間はかかりますがトラブルは起こりにくいです。
タンク内のフルードを入れ替えたらエア抜き行程を行い、フルードを循環させます。エンジン始動前と始動後それぞれに左右にゆっくり2~3回据え切りを行います。ハンドルを回す操作はゆっくり行いましょう。フロント2輪を浮かして行うと負担が少ないです。
フルードを抜いて新しいフルードを注入し、エア抜き作業をするという流れを繰り返します。4~5回行って、様子を見ながら追加でまた行うかの判断をします。
パワステフルードの交換は、行程を繰り返して新しいフルードの含有率を徐々に高めていくという作業です。
今回使ったのは一般的なフルードですが、スポーツ走行用の高性能フルードもあります。異なるフルードに変える場合の作業も、今回の交換と同じ行程で行うことができます。
難しい作業でもなく、定められた交換時期もありません。しかしハンドルの重さや作動音に違和感があれば、フルード交換でリフレッシュできる可能性も。極端にフルードが減っている場合は故障が疑われるので、整備工場に相談しましょう!