【整備士向け】発炎筒と三角停止板【メカニックTV】

今回は車に乗る人、整備する人など全ての人に知ってもらいたい内容です!

 

◎三角停止版は道路上でやむを得ず停止する時に、後続車に警告を促すためのもの。一般道で駐停車する場合であれば使用するかしないかの判断は自由です。(勿論使用した方が安全性は高まります)

高速道路や自動車専用道路で駐停車する場合は、三角停止版(停止表示板)の設置義務があります。『搭載』ではなく『設置』が義務なので、標準搭載されていないクルマが多いです。持っていなくても点検は通ります。

 

後続車に少しでも早く気付いてもらえれば追突などの事故を回避することができます。反射材が搭載されているので、夜間でも後続車から見やすくなっています。

高速道路上でのガス欠停車も運転者の遵守事項違反になります。

事故はいつ起こるかわかりません。日常点検や定期的な点検をしていてもクルマが走れなくなることはあり得ます。三角停止版はホームセンターやネット通販などで1000円前後から販売されているので、まだ持っていない人は購入をおすすめします!

もし高速道路上で表示せずに停止したら6000円の反則金と点数1点が課せられます。

 

 

◎三角停止版と同じように後続車に危険を知らせるための装備が発炎筒です。大体クルマに積まれていることが多く、事故やクルマが動かなくなった時に巻き込まれないよう後ろに置きます。

発炎筒には製造から4年間という有効期限が設けられています。点検に出しても整備士が有効期限まではチェックしない場合もあるので、自分で確認しておきましょう。

一般的な発炎筒の燃焼時間は約5分。トラブル発生時には1本では短いこともあるので、有効期限が切れたものはすぐ捨てずに新しいものと一緒に置いておくと役に立つ可能性もあります。

もちろん全て新しいものを準備するに越したことはありませんが、発炎筒の価格は1本600円程度なので複数本買うとそれなりの金額になります。

 

フタやパッケージにある摩擦面で本体先端の発火部分を擦って点火します。発炎筒は多少濡れたとしても燃え続けるので、多少の雨が降っていても使うことができます。

最近は発炎筒の代替品としてLEDを使った車検対応の非常信号灯も市販されています。夜間であれば十分な明るさを発揮しますが、日中の視認性は煙も出る発炎筒の方が高いです。使用可能な時間は発炎筒の5〜15分に対し、LEDの非常信号灯なら10〜20時間と長いです。

 

 

法律で決められていることではありますが、安全確保のためにもしっかり備えておきましょう。