【整備士向け】「ナッター/リベッターの使い方」【メカニックTV】

今回は部品の固定の際に使用するナッター・リベッターをご紹介!

 

 

純正品の固定にはあまり使われないので整備士・ディーラーの方でも使わない事がありますが、エアロパーツ等によく使われており、チューニングやカスタムを行う時には頻繁に登場するアイテムです。

R35のアンダーパネル固定部分には純正でナッターが使われている場所がありました!

 

ナッターとはブラインドナットなどと呼ばれる金具をカシめることでナットを増設させるものです。

①ナットを入れる場所に下穴を開けます。下穴のサイズは使うナットによって異なります。(※金属板が在庫切れのため別撮りは木の板で行っています)

②ナッターの先端にナットを取り付けます。先端部はナットのサイズに応じて使い分けます。

下穴にナットを装着したナッターを差し込み、力一杯レバーを引いてかしめます。レバーを引く事でナットに力が加わり変形します。板を挟み込んで固定されるという仕組みです。

 

ナッター内部は雌ネジ構造になっていて、ここにボルトを挿して部品を固定できます。

裏に手を入れにくい場所にナットを作り、取り外しする部品を固定するのに役立ちます!

 

 

もう一つご紹介するリベッターは永久的な固定を手軽にできるアイテムです。

リベッターも使うリベットに合わせて、適した大きさの下穴を開ける必要があります。

先端を下穴の中に差し込んでハンドルを握ります。少しずつシャフトが抜けて来てカシメる仕組みです。「パキン」という音とともにシャフトが折れ、カシメによる強固な接合が完成します。

鉄板のみに限らず、様々な素材で外す事の無い部品を繋ぐ役割を果たします。

 

近年よく見るオーバーフェンダーはリベットでとめられていることも多いです。溶接が出来ない場合、金属のボディとFRP製のフェンダーなど異なる素材の部品を固定するのに便利です。

袋状だったり2重構造も多いフェンダーは、裏側でナットを押さえることが難しいです。そういった裏側でナットが抑えられない場所でもナッターなら手軽にボルトの受けを作れます。取り外しも可能です。

 

 

リベッターとナッターは別々の場合も1個で両方使う事ができるものもあります。

リベットとブラインドナットのサイズは豊富で、サイズによって使える厚さ等が異なります。