【ミニメカニックTV】第70話「かりんの為になる整備士試験講座-リダクション式スタータ-」

整備士資格暗記ポイント『リダクション式スタータ』について学んでいきます!

 

スタータとは車を動かす時に、バッテリーを動力としてエンジンを動かすモーターのことを指します。別名:セルモーター。

 

その動きを説明しますと…

①運転手が車の鍵を回すとスタータ内のマグネットスイッチがオンになる

②マグネットスイッチが作動し、ピニオンギアを押し出す

③ピニオンギアが車両用リングギア・フライホールと噛み合う

④スタータが回転を始め、リングギア・フライホールも回転し、エンジンが始動

⑤スタータを切るとマグネットスイッチも切れ、ピニオンギアも戻る

 

今回はスタータの中でもリダクション式スタータと呼ばれるものを取り上げます。

リダクションには『減速』という意味があります。通常のスタータと比べ、モーター本体とピニオンを駆動するシャフトとの間に減速ギヤを内蔵することでモーターを小型化・高速化し、エンジンの始動性を上げています。

◎減速ギヤによる減速比→3~5:1

 

◎リダクション式スタータのメリット

*モーターを小型化できる分、軽量化・コンパクトに作れる

*減速比の変更で必要な機動力を自由に取り出せる

 

◎リダクション式スタータのデメリット

*構造が複雑

*製造コストが比較的高い

 

 

<リダクション式スタータのポイント>

*通常のスタータと比べ、減速ギヤを内蔵することで小型・高速化している

*エンジンの始動性が高い