【メカドルが教える24カ月点検!】プロペラシャフト・ドライブシャフト【メカニックTV】

法定24ヶ月点検シリーズ!

 

※撮影のため頭部の保護を行っていませんが、下回りの作業時には頭部の保護をお勧めします。

 

⑳プロペラシャフト・ドライブシャフト

FR車や4WD車でミッションとデフを繋ぎ、力を伝達しているのがプロペラシャフトです。

FF車の場合はドライブシャフトはフロントのみに装備されています。

イン側とアウト側にあるブーツの中にはグリスが充填され、金属部品を保護しています。ブーツが切れるとグリスが漏れゴミが入り、内部の金属部品が損傷してしまいます。このブーツの損傷をチェックする為にタイヤを360度回しながら点検していきます。

ブーツが損傷してから長期間経過すると、金属部分まで損傷し交換や修理が必要です。そうなると金額も大きくなってきてしまうので、ブーツが切れそうな場合や切れている場合ははすぐ気づくことが大切です。

FF、FRの場合はブーツは4個が多く、4WDの場合はブーツが8個の場合が多いです。

 

ボルトが使われている場所は工具を当て、ドライブシャフトを揺すり緩みを点検します。しかしドライブシャフトがガタで交換というケースは稀で、どちらかと言えばブーツのゴムの部分が切れる事の方が多いです。

プロペラシャフトもナットやボルトがあるので、工具を当てたり揺するなどで連結部の緩みを点検します。

 

 

24ヶ月点検で大事にすべき点は、現在の状況に加えて『次の点検まで持つか』という視点を持つ事です。車検に来るタイミングや走行距離は人それぞれなので、損傷に至ることが予想できる場合には次回の点検を促すなどの働きかけが必要です。