【整備士向け】「ドラムブレーキの分解・調整 その1」【メカニックTV】

今回はドラムブレーキの整備を解説!分解や組付け、調整を行います!

ドラムブレーキの整備は分解整備が伴うので、分解整備事業者に委託することをオススメします。

 

ライニングを交換する時の他に、24ヶ月点検でもドラムブレーキを分解します。特にライニングを交換した時等は調整しないと制動力が出ない場合もあります。

ドラムブレーキの調整をする時のポイントは左右の制動力の差を小さくすることです。また、調整をする時にはサイドブレーキワイヤーを緩めた方が良いです。

 

今回はE12ノートを使っていきます。

E12ノートの場合はロックナットを外してブレーキドラムを取り外します。(タイヤを取ったらドラムが取れるタイプもあり)

作業を始める前に元の状態を覚えておきましょう。写真を撮っておくと困った時に役立ちます。片側ずつ分解作業をすることで、もし元の状態を忘れても確認ができます!

 

<ライニングを外す作業>

①ライニングを固定しているクリップを外す

②ライニングを固定しているピンを裏側から抜く

③ミゾにはまっているライニングを抜く

④左右のライニングを繋ぐスプリングを外す

 

左右のライニングの間にあるアジャスターを伸縮させることでクリアランスを調整します。

サイドブレーキを作動させるとパーキングレバーが動き、ブレーキがかかります。これがフロントで言うパットと同じ役割を持ちます。

ライニングの交換のときはこれのみですが、車検の時等はホイールシリンダー内部のオイルシールが劣化していたら、こちらも分解し交換します。ホイールシリンダーを分解する時にはフルードがライニングに付かないよう注意しましょう。また、同時にフルードのタンクが空にならないようにします。空になるとブレーキラインに空気が混入し、4輪全てでエア抜きの必要が出てきてしまいます。

 

ブレーキクリーナーとウエスを使ってドラム内部を隅々まで清掃します。その後すぐ組まずに、可動部であるライニングと接触する部分にブレーキ用のグリスを塗布します。

ライニングを交換した場合にはアジャスターを最も短い状態にしておきます。

ワイヤーをパーキングレバーに組付けます。

メカドルは先にパーキングレバー側のライニングを固定(この際ノートの場合は工具の必要なし)。スプリングとアジャスターを組付けた反対側のライニングを引っ張りながらはめ込む。この方法で行うと、不意にスプリングが外れて怪我をする危険がなくなります。

下側もあらかじめスプリングを装着し、引っ張るようにはめ込んで組付ける。不安定な状態のスプリングに対して力をかけることがないように工夫しています。

反対側のライニングを固定すればドラムブレーキの組付けは完成!

 

 

ドラムとライニングのクリアランス調整は明日のメカニックTVでご紹介します!