【メカドルが教える24カ月点検!】マスターシリンダー・ホイールシリンダー・ディスクキャリパー【メカニックTV】

法定24ヶ月点検シリーズ!

 

⑩マスタ・シリンダ/ホイール・シリンダ/ディスク・キャリパ

⑪ブレーキ・ホース/パイプ

 

前回と違って今回のブレーキはオイルを司っているところです。マスシリンダーやキャリパーなど油圧に関係する箇所になります。

ディスクの場合はキャリパというのが付いていて、そのキャリパの漏れを点検。フルードの漏れは適切な油圧伝達を阻害し、最悪の場合はブレーキが効かなくなります。

ドラムブレーキの場合はドラムを外し、中のホイールシリンダーの点検を行う。メカドルの経験上、ホイール・シリンダから漏れている事が多いとのこと。

ブレーキフルードの交換は車検ごとにやっているところがほとんどですが、24ヶ月点検や車検において確認するのは『ブレーキフルードの量が適正か』のみです。しかし交換の行程で異変に気づくこともあるので、24ヶ月点検と同時交換がおすすめです。

 

*マスターシリンダーで漏れやすいのはシルバーの本体の付け根部分。根元の黒い部分の塗装が痛んでいたら、マスターシリンダーのフルード漏れが濃厚です。マスターごと交換はあまりありません。内部の0リングは交換が可能なのでオーバーホールして修復する事が多いです。

*キャリパーはピストン部分の漏れを点検。漏れている場合は要オーバーホール。キャリパー裏側のホース接続部分やエア抜き用ニップル部分も要チェック。

*ブレーキホースは経年で硬化するので、柔軟性を保っているかも確認する。

*ドラムブレーキでピストンの役割を担うのが中央にあるホイールシリンダー。両端のダストシールの中にピストンがあり、ピストンのシールが液漏れを防いでいます。ダストブーツをめくって漏れているようなら、オイルシールが劣化して液漏れしているので要交換です。

*ダストシールが劣化し異物が入るとサビ等の損傷が起こる事が多い。

 

 

ブレーキ周りの点検は分解整備が伴うので、分解整備事業者に委託することをおすすめします。