【メカドルが教える24カ月点検!】ディスクブレーキ・ドラムブレーキ【メカニックTV】

法定24ヶ月点検シリーズ!

 

今回の車はリヤがドラムブレーキ。乗車用のフロントはディスク式が多く、リヤはディスク式とドラム式が混在している。

前後ともディスク式ブレーキの車の場合、ドラムブレーキの項目は省略(斜線)が可能。リヤがドラムインディスクブレーキの場合、ドラムブレーキの項目の点検も必要になります。

 

⑧ディスクブレーキ

*タイヤ(またはローター)を回転させてパッドとローターが密着していないか点検。

*ブレーキパッドをキャリパーから取り外し、ノギスなどで残量をチェックし記入する。

*24ヶ月点検の項目には入ってないが、パッドの給油やサンディングをする場合もあります。

*パッドにグリスを塗布するのはサポートプレートと接触している場所です。パッドの左右の端が直角になっているときは、面取りをするとブレーキ鳴きを防止できます。

*ノギスや計測器を使って厚みを計測する。規定された摩耗限度に近ければ要交換です。パッドとの接触面に大きな凹凸など異常な摩耗がないかも目視でチェック。

 

ゴムと違って経年劣化は起こりにくいが、走れば摩耗していくので定期点検が大切です。

 

 

⑨ドラムブレーキ

ドラムブレーキは乗用車では主にリヤに使われています。

*フロントのパッドと同じ役割をしているのがライニング。このライニングの厚さを計測し、記録します。ライニングも摩耗に偏りがある場合は一番薄い場所の厚さを記録します。

*ドラムの内側も摩耗が進んでないか、損傷がないか等を点検。

*ドラムブレーキの制動力を左右するのがライニングとドラムの間のクリアランス量。ドラムを回転させた時にスムーズに回り、軽く接触音がする程度が最適とされています。不適切なクリアランス量は制動力の低下やリヤブレーキの引きずりなどの原因となります。(ドラムブレーキの調整方法の詳細は近日メカニックTVでも紹介する予定です!)

*リヤがドラムインディスクブレーキの場合も同様の点検を行う必要があります。

 

車の一番大事な走る・止まる・曲がるの”止まる”の部分は最も命に関わるところです。ブレーキ周りの点検は分解整備が伴うので、分解整備事業者に委託することをおすすめします。