法定24ヶ月点検シリーズ
⑥ショックアブソーバー
ショックアブソーバー本体に関しては損傷やオイル漏れの有無を点検。年式の古い中古車を購入した場合、ショック抜けに気づいていないことも多い。
『ショックアブソーバーの抜け』…経年劣化によってオイルやガスが漏れたり、内部の弁の劣化により性能が発揮されない状態。
⑦サスペンション
サスペンションは各部の点検に加えて取付部や連結部のガタを点検する。
アッパーマウントはブッシュが入っていることが多いため、劣化が異音発生などに繋がりやすい。乗用車で整備していると、スプリングが駄目になることは少なく、ショックのオイルが漏れているかゴムの部分が劣化して小さくなり異音が発生していることが多い。
ボルトで連結されている部分にはレンチなどを当ててみて緩みが無いか点検する。適切な取付状態にあってガタがないかはショックを力いっぱい揺すってチェックする。ダストブーツに隠れているダンパーのロッドも目視してオイル漏れや損傷が無いかを確認。点検項目ではあるが外してまで見ることはなく、サスペンションの機能的な劣化の判別には試運転やオーナーからのヒアリングが重要となってきます。
ショックアブソーバー本体は目視でオイルが漏れた形跡や損傷の有無を点検。フロントと同じようボルト部分にはレンチなどを当てて緩みをチェック。各部を手で揺すってみてガタつきや取付部分の緩みがないか点検。
サスペンションはタイヤと車体を結び衝撃を吸収するという役割を果たしている。
ガタが一番分かりやすいのは運転している時です。通常24ヶ月点検はサスペンションは外さないので試運転でお尻に伝わってくる感覚を意識し、異常を掴む能力も必要となってきます。