過去に日常点検と12ヶ月点検についての概要をご紹介しました。
今回は、点検内容が幅広く多い24ヶ月点検をシリーズとして1項目ずつ解説します。車検時に必要になる24ヶ月点検は重要度が非常に高い定期点検です。ディーラーメカニックの場合は、24ヶ月点検を行う頻度はかなり高いです。
点検する時の注意点などの解説や分解、調整作業の様子もお届けしていきます!
①パワーステアリング
最近はモーターを使ったアシストが普及し、ベルトやオイルがない車両も増えてきました。そのため記録簿には項目があるものの、点検可能な場所が少ないことも多い。
今回24ヶ月点検シリーズの題材車には一般的なノートを使おうと思ったが、新しい車で電動パワステ採用車のため、このような場合は記録簿は斜線(省略)になることが多い。
<ここでパワステ機構の少ないノートからサンプル車をチェンジ>
E61 5シリーズワゴンの場合、油圧式のためリザーブタンクがあります。オイルの量は蓋についたゲージや透明のタンクなら目視で確認する。オイル量の確認は車種によって暖気やハンドルの操作が必要な場合もある。フルードの量が著しく減っている場合は、システムからのフルード漏れが疑われる。漏れの原因となった部分の追求には、周辺の構造までも考慮する必要がある。