【ミニメカニックTV】第38話「パワーウェイトレシオって?」

パワーウェイトレシオとは車重に対する馬力の大きさのことです。

 

わかりやすく例えてみましょう。

1馬力の出力で50kgの物体を押すのと半分の25kgの物体を押すのとだと、後者の方が早く進みます。これがパワーウェイトレシオの考えになります。同じ馬力のエンジンならより車重が軽い方が加速力が高いという理屈です。

 

計算方法は『車重÷出力(馬力)』でパワーウェイトレシオが求められます。つまり1馬力で何kgのものを動かしているのか、それがパワーウェイトレシオです。この数値が小さいほど運動性能に優れていることになります。

ちなみにF1などのフォーミュラカーだと1馬力あたり0.5~0.6kgほどです。その対極にあるのが戦車等です。自衛隊の90式戦車は1500馬力もありますが、車重が50トン以上あるので1馬力あたり約33kgとかなり悪くなってしまいます。

 

パワーウェイトレシオは加速性能や旋回性能などの運動性能に大きく影響します。なので自動車を選ぶ際に「馬力」「トルク」「排気量」と共に参考にすることができます。