【メカドルが教える24カ月点検!】ステアリング回り【メカニックTV】

法定24ヶ月点検シリーズ!

⑰ステアリング・ギヤ・ボックス
⑱ステアリングのロッド・アーム類

※撮影のため頭部の保護を行っていませんが、下回りの作業時には頭部の保護をおすすめします。

ステアリング操作に応じて舵角をつけるステアリングギヤボックス回りを点検します。
タイロッドエンドのボールジョイント部分はゴムのブーツ内にグリスが充填されています。グリスがなくなると音が出たり、ブーツが切れるとグリスが漏れるほか水やゴミが混入してサビなどの劣化が進みます。サビてくると最終的にボールジョイントが取れてタイヤが取れることに繋がる可能性が高くなります。なのでタイロッドエンドを掴んで強く揺すり、ガタや取り付けの緩みがないか点検します。

ステアリングギアボックスはブッシュを介し、ボディに固定されている車両が多いです。ブッシュが経年劣化すると潰れてしまい、ギヤボックス本体が動いて異音が発生します。ブッシュの交換は脱着せずに出来ますが、中に入り組んでいて難しい車種も…

試運転中のステアリング操作や音でステアリング回りのガタを掴む事もできます。下回りから手で揺らしてみてガタを調べたりもしますが、手の感覚のガタはいくら小さなものでも重要です。
アクセスしやすいボルト・ナット部分には工具を当てて緩みがないかをチェックします。

動画ではその項目ごとに焦点を当ててチェックしていますが、実際の点検作業では様々な部分を同時にチェックしながら流れで進めていきます。

ステアリング機構は車の構成部品の中で操舵を行う唯一の部分なので点検は重要です!
しっかりとチェックしましょう!